先日突然変わったオーダーを頂きました。
同世代?ぐらいの男性でした、
店の看板をお花で作ってほしいということです。
看板・・・
ということは大きいですよね??
ご予算のことを考えると、造花などで大方作って
ところどころにプリザーブドフラワーを入れるという感じでどうでしょうか?
と聞いてみました。
ところが、、
「高くなっても造花は無しで!」と。。
あくまでプリザーブドフラワーにこだわりたいというご要望。
大体の男性は大抵プリザーブドフラワーと造花の違いがわからない方が多い中、
そこにこだわれるとは!意外でした。
ツウの方ですね。
これは力が入ります。
さらに、その看板のイメージなどを聞き進めていくと、
店名は「六花(りっか)」さん。
なんと!私がしょっちゅう行くお気に入りの台湾料理店ではないですか!
お花をぎっしり敷き詰めて、お花の文字で「六花」と、
ロゴの書体に忠実に入れてほしいとのご要望・・・。
私の制作魂に火が付きました!!!!
ということで納期2日という普段なら厳しいな、
というスケジュールですが、
話を伺ってすぐに、
ストアデポ(資材屋さん)に走り仕入れ先を回り、
材料を確保!それから下ごしらえをして作り始めました。
完成は、掲載の写真でどうぞ!
直径60センチ強の大きな看板が出来ました!
なかなか大きくてめっちゃ存在感のあるフラワーサインです!(今名付けました(笑))
そのお客様はプリザーブドフラワーにも詳しく、中華料理もできるんだ!
と思いきや内装などの建築関係の方で、
そのお店にリニューアルオープンの御祝で送られるとのこと!
出来上がりを見て頂いて、
とっても満足して頂けた(と勝手に思ってますが)様子。(ほんとかいな(笑))
贈答とは。すごい立派なプレゼントですね!
早速お店に行かなければ!!
私の好きな台湾朝ご飯も始められるのだとか。
毎週行く予感です。
割引券もらいました。これはもう行かないと。
またいつかどんなメニューだったか
こちらで報告いたします。
さて、前置きが長くなりましたが!
9月半ばといえばプンダミリアの周年記念!
2回にわたって、15周年の想いをつづってみたいと思います。
あれからもう15年かぁ・・・。
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あれは15年前の8月。
「1年以内に独立して店を始めたい」と
当時勤めていた花屋の上司に相談した直後ぐらい。
阪急百貨店の催事で私が担当者としてその花屋のブースを出したのですが
その際の部長があいさつにこられました。
上司が「コイツやめよるんですわー」
と軽い感じで話をしたところ
「え、独立すんの?それやったらうちで出さへん?」と
まさかの展開に。
上司から後日正式に、
「お前がやりたければ、そうしたらいい。ただしやるなら9月16日オープンだから引き継ぎもちゃんとできるなら、だけどな!」
とお話を頂きました。
「はい、わかりました。9月16日ですね、考えてみます」
ええええ???あれ???ちょいまって、
いま8月、9月ってあと1か月!!!!?????
考える暇なんてないじゃん!
独立って、えっと、お金は!?
25で急に花屋を目指した私。
広告代理店で営業をしていた時の貯金は全てはたいて1年花の留学に。
帰ってきたときはすっからかん!
花屋の給料で一人暮らしでは貯金もできるはずもなく・・・
「独立なんてやっぱり無理か」
と一度はあきらめたのでした。
しかし、両親・祖母に相談すると・・・
初めは反対していましたが、
「今を逃すと独立なんでできないんじゃないのか」
と言われ少々お金を貸してくれることに。
祖母も、母も自分で商売をしていたので
そのあたりは商魂たくましいというか潔いというか。
祖母は男勝りっていう言葉がぴったりの人。
ふんわりした優しい、おばあちゃん像、とは全く違い
祖父を亡くしてから自分で建設会社を興し、
1億円の家を現金で建てたというおっとこまえ!
孫が結婚するときにはそれぞれに
まとまった金額を用意してくれました。
「志磨子には、結婚するときにあげない代わりにいま渡すから車を買え」と。
そんなこんなで、なにがなんだかわからないうちに
オープンへ進んだわけです!
花屋の仕事も、結構私が責任をもってやっていたことが多く、
引き継ぎもとても大変でしたし、中途半端。
いまでもきっとその当時の同僚や取引先から恨まれていることでしょう(´;ω;`)
そうしながら、夜はオープンに向けての商品制作。
ポップや名刺、看板、手続きの書類・・・
もう寝る暇がないほど大変な直前1ヶ月でした。
でも、その時の心優しい花屋の先輩や同僚は開店準備室に駆けつけてくれて
夜な夜な制作の手伝いをしてくれたのです。
ありがたいことです。。。。
オープンの当日朝まで制作をして乱れに乱れた状態で
開店初日を迎えました!
それはそれは、人生で一番集中力発揮したときだと思います。
がむしゃらに!もう、何が何だかわらない、だけど興奮の絶頂!
そんなこんなで迎えた
2005年9月16日am11:00・・・・・
・・・・・次回へ続く・・・・・・