秋なので読書感想文

2021.09.24 Fri | CATEGORY:日々のおもい

先日、大文字山に登りました!
京都の人は東側に住んでいる人は
ほとんど登ったことがあるという山です。

そうお盆の【五山送り火】で有名ですよね。
なんと、京都に住んで27年一度も登りたいという気持ちにもならず、、、
とうとうこの年で初めて登ることに!

登ったことのあるスタッフからの
「舐めてはいけないです」という情報と
友達からは
「普段のままの服装や靴で登れるよ」
という情報、、
どっちかなとおもっていましたが、
心配なので割と準備して挑みました!

なるほどー、、、
行ってみてわかりました!
だって
なんとも言えない感じだったからです(笑)。

それほどの本気は要らない、、
けどじゃあサンダルで行けるかというとそれは危ない。
結構急な上り坂、湿ってる土や石を登ります。

山道かと思いきや、割と整備されていて
石段があったり
木で階段が作ってあったりと
安全ではありました。
でも、すぐ横は絶壁で落ちたらえらいこっちゃ、、みたいな!

一言で表せない
危険なんだから安全なんだかかわかりづらい山でした(笑)
登山靴までは必要ないですが滑りにくい運動靴が必要ですね。

でも、登り切ったら絶景!!
感動でした。京都の全体が見えて
ずーっとみていたいような景色でした。
山々に囲まれた盆地!これがあの暑さの元!

気軽に行ける山として月に2回ほど行きたい気持ちでしたね、
気持ちだけ(^_^;)

さて
最近友達から勧められて一年放置していた
ブレディみかこさんの著書
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
を読みました。

このタイトルからわかるよう
主テーマは人種差別について。

ご本人は福岡出身の日本人
イギリス在住、アイルランド人の夫との間に一人息子、
という3人家族のエッセイです。

自分も差別される立場でもあるけれど
息子はイギリス人として育っているわけです。
その目線からの
階級差別、人種差別について
生活の中に感じながら成長する子どもを描いているのですが、
とても考えさせられました。。

日本はこれまで
日本人が大多数の中で暮らしていて、
逆にそれほどまでの階級差別もなければ
人種差別もないですよね、生活の中で。

だから生活が差別と隣り合わせということも多くはないですが
欧米ではいろんな人種の人が暮らしているので
常にそんなことを意識しての生活なんだなぁと思いました。

私はアメリカに1年間だけ住みましたが
そのときのフラワースクールでも
やはり同じような経験をしました。
自然に白人とそれ以外のいわゆる有色人種が集まる傾向がありました。

クラスの中で6人1組のグループを作られてたのですが
なぜか1人白人のグループに私が入っていました。
言葉の違いがあるのかもしれませんが
私にだけ花が回されなかったり
無視されたり、早口で英語を話して
仲間に入れないとか!されていました。

しかし、それをみていたプエルトリコ出身の子が
私をランチに誘ってくれるように!
やがてわたしは得意な編み物を教えることで、
アフリカンアメリカンの子や
ベトナムの子、いろんな友達ができました。
ある日私が学校に行くとみんながいない!
大きな教室に誘導されて
入るとみんながサプライズで
Happy Birthday の歌をうたっています
ケーキも用意されていて!
そう、その日は私の誕生日。
誰の誕生日も祝わないのになぜか
私の誕生日を祝ってくれたのです。
プエルトリコのその子がみんなに言って
事前に準備してくれていたらしいのです。

その中には私にお花を回してくれなかった
白人のグループの子たちもいました!
これはなんとも、
なんともいえない感動を味わいました。
生涯わすれることはないような。

差別はよくないけれど
そこから間の塀を壊して近づけると
同じ人種以上のなにか繋がりが感じられたときの
あの感覚に出会える、
それがこの本を読むとじわじわと思い出されました。

仲間を作って行動するのは動物の習性なので、
わかりやすい肌の色で判断するようにできているのかもしれません。
人種差別は本当につまらないものです。
でも、それを乗り越えた絆は強し!
と思いました。

肌の色、階級、違いがあって最初は敬遠するけれど、
一度なにかのきっかけで助け合うことになるか
わかりませんよね。

それを積み重ねたら差別が少なくなるかな。。
日本でも見えにくい差別からいじめなどがありますが、、
それを乗り越えられる強い心を子どもたちには持ってほしいと
思ったのでした。

ブレディみかこさんのこの本は
そんなことが手にとるように紹介されていて
文章もとても引き込まれました。
良い本に出会えて良かった!
秋はまだこれから。たくさん本読みたいですね。

プンダミリアが9月16日に16歳になりました!

2021.09.17 Fri | CATEGORY:日々のおもい

最近お久しぶりな方にお目にかかることが多いのです。
なんばマルイのワークショップに参加してくださった、
とあるダンスカンパニーのファンの集い?
で出会った方が来てくれました!
私はそのダンスカンパニーのファンであることを隠してはいませんが
なにせそんなに有名でもないけどたどれば知っているという感じなので
説明がとてもややこしくなりあまり公表(笑)していません。
公演自体も結構独特なので万人受けじゃないようでして・・・

でもファンはみんな熱烈!
私はいつも一人で公演をそっと見に行っているだけの人なので
そのことについて語る人もいません。。。
そこで!ファンの方が参加してくれたのでもう私はうれしくって!!!
その話ばかりしてしまいました・・・(-_-;)
10月は兵庫県で公演があります!待ちきれない!!!

それから本店にもお久しぶりの知人が来てくれまして・・・
とてもうれしいのです。
つながりって、大切です。

さて、そんなつながりがつながりを呼んで
昨日2021年9月16日は
プンダミリア16周年を迎えました!!!!
16周年。赤ちゃんが高校生になるぐらいです。
残念ながらそれほどまでの発展はありませんが
続けている、ということが
自分自身の根性というか、執着というか・・・
なにせいろんなことが起きながらも
ひたすらに来たら16年たっていた、という感覚ではあります。

開店当初のことを思い出すことは
あまりないのですが・・・
あのころは本当に大変だったなぁ。。。
もがいてたなぁーーーいや、
今でも十分もがいてますが
もっとなんというか、幼稚だったなぁと思います。

でもその甘さがなければ気が付かなかったこととか、
教えてくれなかったこととかたくさんあるのです。

何より、そのころは今より希望とか情熱にあふれていましたね!
何としてでもやらないと!がんばらないと!!
というがむしゃらさだけは
もう二度と取り戻せないような気がします。

母とその母である祖母は
自分で事業を起こして経営していました。
小さな規模ではありましたが
祖母に至っては50代から自分で独立して
建築会社を始めたのです。
母も20代でレストランというか料理屋さんを始めました。

そんな女性(ふたりともおっちゃんみたいな人でしたが、いやそれ以上)
が独立している家庭に育ったせいか、
私は自分で何かをしたいという欲が地味に心にしみついていたのでしょう。
はじめは
「私は平凡だけど会社員になってキャリアウーマンとして働きたい」
という思いがありましたが(笑)
実際サラリーマンをしていると
なんと合わないことかと。。
体を動かして仕事をする方が好きだということがわかり
ちょっとかじっていた程度の花を目指し始めました。

花屋で働いていると水を得た魚のよう!
もう毎日が楽しくて新鮮で
花屋になるってこんなに楽しいことなんだ!
と思い始めました。
もっと世界の花屋を見てみたい!
とアメリカのフラワースクールに留学し
帰ってきて京都の花屋さんに戻りました。

楽しかった、楽しかったのですが・・・
これ、永遠に続けるの
無理じゃない?と思いだしまして・・・
おばあちゃんになったらどうするの私?
重いバケツ運べる?
大量の花持てる?と思ったりして。。
そして私がやりたかったことは
花屋の店員ではなくて自分で店をもつ
ことなんじゃなかったのか?
と花屋の店員としてこのまま
い続けようとしていた自分を奮い立たせて独立したのでした!

プリザーブドフラワーではありますが
自分の目指していた生涯働ける仕事、
だと思い、このお花の将来性を信じて独立!

開店してから、
自分がなんと無知なまま店をだしてしまったんだろう!
という壁に毎日10回ぐらいぶつかってましたね!
それでも、それをなんとか乗り越えて
ちょっとずつ知識や経験が増えて
今日までに至ります。

ある日阪急(初代開店したのは四条河原町阪急でした)内で
有名なディスプレイの人が四条河原町店の全店向けに
講習を開いたのです。
「僕、昨日閉店後にこっそり店内中を回ってみたんです。
その中でよかった店舗とダメだった店舗の写真をとったので
見ながら解説しますね」
といってスクリーンに映し出しました。
なんと・・・・
例に出てきたのは、わが店プンダミリア!
えーーーともちろん
ダメな方の例です。

「これね、全然ダメ。
わかってない。お客様の目線、考えてない。
(横文字で)なんちゃらなんちゃらもないし
なんちゃらなんちゃらもわかってない」と
よくわからない説明でかなりののしられて
もう顔から火が出る思いでした!!!!

大勢の人の前に立たされて
「VPがとにかくまったくだめ、VPわかる?」
わかりません・・・・。
「あ、そう、そんなこともわからないでVMDできないでしょ。」
そもそもそれがなんなのか・・・?

もう本当に泣きたくなるほどの
恥ずかしさでした!

そこから少し本で勉強したり
いろんなお店を見に行って
ちょっとはましなディスプレイに
なったのかなと思いますが。。。

まああの経験がなければ
いまもなおダサいディスプレイをしていたかもしれないし、
続けていられなかったかもしれないですよね!
改善の余地があったし、商品としても面白いから
あえてこれを選んだというようなことも付け加えられたので
ちょっと救われましたが本当にへこみました。
凹んだからこそ、がんばりたい!という
気持ちがわいてくるし勉強もするものです。

無知というのは
すごいです、すごい行動力を生みます!
恐れない心がありますから。

そんなこんなで16年間
高い壁に当たったり分厚くて全然先の見えない
壁に当たったりしてきましたが
なんとか続いています。

私のこと忘れてしまったあの人にも
あの人にも、あの人にも
「私は何とか店を続けています」と
知らせたいような気持です(笑)。

プンダミリアは私の人生そのもの。
店が順調だと私も健康。
店が不調だと私も不健康。

いろいろありますが、
プンダミリアとともに
これから20年、30年に向けて
歩んでいきたいと思います。

みなさまどうぞ今後もよろくおねがいいたします。

多国籍の料理を欲する私

2021.09.10 Fri | CATEGORY:日々のおもい

先日中国人の知人に
水餃子の作り方を教えてもらいました。
最近の私は台湾を思い出して
水餃子が食べたくて
水餃子用の皮を探して買ってみたり
でも全然あのモチモチ感を感じられなくて
何とかモチモチのあの皮を手に入れられないかと
ネットでいろいろ検索していました。

それが・・・
突然にお誘いをいただいたこの機会!
やっぱり、、、引き寄せてますね~!

水餃子ってやっぱり皮がポイント!
皮を買おうなんてしていた私が間違いでした。
その方によると中国では餃子を作る日のメニューは餃子だけ!
ラーメンや焼き飯と食べるなんてことはしないらしいです。
ということでこの日のメニューは焼き餃子と水餃子。

とはいえ工程がすごいんです。
皮の下準備してから一晩寝かせ、
具もできれば一晩寝かして。
それから皮を丸く平べったく伸ばして
直ちに具を包んで鍋に放り込む!
なかなかの手間です。
とはいっても今回は私は皮を伸ばすだけ。。。。
とっても難しいけどかなり楽しくて
夢中になり、これを極めたいと!さっそく
強力粉、薄力粉を大量に購入したのです。
今週末自力で作ってみるつもりです!楽しみだなぁ!!!

さて
その中国の方(漢方の先生)との会話なのですが。
私は餃子と聞いて真っ先にデザートとして
豆花(台湾の投入プリン)を思い浮かべて
作っていこうと思ったのですが
時間がなくて結局私のお気に入りの
あんみつ屋さんのあんみつをお持たせにしました!
それがその先生に大好評!
中国でも寒天は食べるのですか?ときいたら
なんと中国では海藻は気味が悪いと
一切食べないらしいのです。
その方は旅行が好きで世界中いろんな国を
旅しているけど海藻を食べるのは日本人ぐらい
ではないか?とおっしゃっていました。

中国は広すぎて、内陸に住む多くの人は海のものが苦手だとか・・・。
先生がお土産に海苔巻きのあられをもって帰ったら
みんな気持ち悪がって食べなかったと!
「匂いがするでしょ、海の生臭いにおいが」と!
え・・・海苔に匂いがする?確かに海苔のいい匂いが
するけど、あれは生臭いんですね・・・。
刺身はもちろん海の魚さえ苦手で
おそらく多くの中国人は刺身は苦手なのではないかと。。

帰ってから世界地図をまじまじとみてみると
中国の大陸の大きさといったら!
中国人と一言でいうけれど
沖縄と北海道なんて比較にならないほどひろいし、
おそらくそうなると国がが違うぐらい違うんですね!
その先生のご両親も海を見たことがないと
おっしゃっていましたし、
言葉も全然違って方言のレベルを超えてまったく
聞き取れないといっていました(笑)。

私の数少ない外国に行った経験を考えても
日本はとてもいろんな食に簡単に出会える国ですし、
海のものもあれば山のものもあり
食に関しては幅広く楽しめる国でいいですよねーーー!
私は海のない長野県と海から遠い京都市にしか
住んだことがありませんがそれでも
海のものは手に入りやすくお魚は親しみのある食材です。

いろいろ国柄の違いがありますが
みんな食べることは大好き!
美味しいものを食べたい気持ちは同じ!

ということで海外にもいけないし
レストランにも行きづらい今、
おうちでの多国籍料理を楽しむという
ことはいいですね!
あ、写真撮るの忘れましたが先日は
タコス&トルティーヤを
手巻き寿司風に楽しみました!

とはいえ、とにかく水餃子づくりにはまった私は
しばらく水餃子を極めるべく研究したいと思います(笑)。
食べるラー油的なものと食べたり
パクチーと食べたり
スープにしたり
毎日食べても飽きない餃子!
みなさんもぜひ挑戦してみてくださいね~!
あ、もう一つのデザートは今が旬の
イチヂク。こちらも大好きです~。

アクの強さが大事、と私は思う

2021.09.03 Fri | CATEGORY:日々のおもい

9月に入りました!
なんとなく9月って好きなんですよね。
秋好きの私としては空気が夏から変わる季節だからでしょうか。

関係ないですが、
9月末決算の我が社としては頑張りどきでもありますし!
あ、そういえばプンダミリアがオープンしたのも9月16日。
プンダミリア大丸店が開店したのも9月15日でした!
何かのきっかけはこの月にあります。
9月16日でプンダミリアも16年。
おかげさまです。

そんな9月、
コロナ禍ですが少しでも楽しいことがあるといいな(^^)
コロナでもいろいろ楽しみ方は広がってきましたよね。
お酒飲まなくても美味しいものが食べられるとか!
家で美味しい食事とお酒を楽しむとか・・・
飽き飽きしてるところもあるかもしれませんが・・・
きっともう少しですよ。
ちょっとストレス気味ですが自分で発散できるように
なんとか工夫しましょう!

さて先日例の24年前の朝ドラ
再放送「あぐり」をみていたら
すごいシーンがありまして。
これって深夜とか昔の昼ドラのような内容だよねって
笑ってしまいました。

シーンは終戦間近、の東京、
主人公のあぐりの息子、淳之介は小説家を目指しながら
帝大に通っていて戦争未亡人の家に下宿しているのですが
その未亡人がどうも色気がある人なんですよ。
ちょっと家族で見るには目をそらしたくなっちゃうような(笑)
ひやひやしながら見てたんですが
未亡人出てきて5話目ぐらいに
それが的中しました・・・

ちゃぶ台で未亡人と淳之介がふたりでお茶を飲んでいると
「淳君って男女の恋愛小説書いてるんでしょ?
それって・・・実体験なの?それとも
妄想なのかしら・・・?
実際に体験したいとは思わ・・・ない・・???」
とかって手を取り目を見つめるんです

え。。。
こんなこと朝ドラでやっていいの?
その次の週なんて
ここに書くのすら憚れるほどの内容で・・・
いっそこのまま戦争で死ぬなら・・・
あとは想像に任せます。
みたいな感じで終わりました。
実際は終戦して、死ななかったという話でしたが。
それから未亡人は出てこなくなりました(笑)。
一体何を表したかったのか・・・・
朝ドラにもそういった刺激がないと行けないと思ったのでしょうか!
このシーンはなくてもいいだろう!と
突っ込みたくなりましたが
時代ですよね・・・
今の時代にそんな表現したら視聴者から
大クレームになりそうです。

かといって、クレームの来ない
当たり障りない内容だけを流すのもどうなんだろう・・・
って思います。

何でもかんでもネットに書かれたら困る
という感じで当たり障りない感じに世の中なっていて。
それもどうなんかなぁって思います。
悪意とか、故意に人を傷つけるような内容でない限り
もっと表現したいことできる方がいいですよね!

だから淳之介くんのそんなシーンは
私的には面白くって結果、よかったんですけどね(笑)
朝ドラでそれしちゃうか!でも
現実はこれなんだよ、みたいなことがいいと思います。

ただ、心配なのはこの方は実在した吉行淳之介さんのお話。
ドラマになる3年前に他界はしているものの、
もう一度小説を読むと
きっと「あの時の経験なんだろな!」と
邪念がはいってしまいそうです(笑)。

とにかく今は何でも表現できるようで
全然できない、みたいなおかしな現象ですね。
けれども大事にしたいのは個性です!
個性強く(笑)、どんどんそんな独特な作品がうまれたら
良いなと思います!

音楽とかでもそうですよね。
昔の曲はRCサクセションの歌詞とか
授業をさぼってタバコの煙が青くて、
とか(笑)。ダメじゃん、。みたいな。
そんなだめだけどいいよね、っていう音楽もなくならないでほしいです!

わがプンダミリアも個性を大事にして
大衆に合わせるお花ではなく
プンダミリアの個性が好きでお客様が来てくれる、
そんなお店にしていきたいと心から思うのでした・・・

まだまだ、ちょっとアクを怖がってる自分がいますが、
17年目からどんどん変えていきたいものです。
ご期待ください!!