あの日から14年

2019.09.20 Fri | CATEGORY:日々のおもい

一気に秋めいてきました!
肌寒さを感じて、すごいうれしい気分になります。
あぁ、でもこの気持ちもつかの間。
冬は辛いなぁ・・・。

さてさて、9月16日が過ぎました。
それは!プンダミリアが開店した日です。

14年前、四条河原町阪急の6階にオープンしたのです。

前の花屋を退職してからなんと1週間での開店。
開店前の1カ月はマンスリーマンションを借りて
そこを作業場にして仕事が終わったら明け方まで制作。
そんな毎日を過ごし、退職した後は睡眠時間2時間ぐらいで、
昼間は資材の仕入れや看板、POP、値札づくり、夜は商品制作
と本当に大変、そして希望に満ち溢れていました。

職場の先輩や友達が手伝ってくれてなんとか開店にこじつけました。
お手伝いしてもらえるって本当にありがたいことだなぁと、
しみじみ感じました。

毎年、この日に思います。
2005年9月16日は
希望に満ち溢れて、開店までの達成感
これからどうなるんだろうという不安、
それからやってきた極度な疲労・・・
いろいろ入り混じって大興奮の日だったなぁと。
やっとこの日が来た!来てしまった!!
やるしかないーー!!

でも、その日は決してゴールではなかったのです!!!
え!しらなかった(笑)。
当たり前ですが、翌日からも普通に営業は続くのです。

イベントとの違いはそこですね。
やり切って全力尽くして翌日倒れてしまっても良い、
というのがゴール。
しかし店を開店させるというのはそれがスタート!
ここからが大変なのです。

そんなことを考えもせず、
開店までに全力を尽くしてしまった私。
開店した後に
「あれ?百貨店の休憩って、店頭でしちゃいけないよね?ということは、
私はいつお昼を食べたらいいのだ?お茶を飲んだらいいのだ?」
と気づきました・・・アホですね(笑)

とりあえずお客様は阪急に来て下さるお客様が見てくださいます。

ちょっと、一号店を百貨店で開店できるなんてラッキーだと思っていました。
しかし現実はそう甘くありません。

路面店ならば、自分だけの責任です。
カーテンを閉めてお昼を食べることだってできます。
「〇〇時に戻ります」と看板に書いて出かけることも可能。

しかし!
百貨店ではそんなわけには行かないのです。
自分の都合で休んだり、休憩したり、早く閉めたりできないし
トイレだって簡単にいけません。

初日を迎えて初めてそのことに気づいた私。
「なんてこと!百貨店の中なら安心と
おもって店を出したけれど、とんだ間違い!」

けれど、今思えばその経験が今につながっています。
なぜなら、どうしても人を雇わなければいけなくなったからです。
最初の半年ほどは土日に友達に手伝ってもらい
ほとんど一人でやっていましたが、
それも限界を知り求人を出すことになりました。

人に働いてもらうということ。
それが私を大きく変えました。

そういった意味でも、百貨店での開店は本当に無謀でしたが、
今の私を作り上げた原点です。
百貨店でなければ、人に働いてもらっていなかったかもしれません。

雇って、という言葉を使いたくなくなりました。
そんな、おこがましい。
と思うようになりました。
一緒に働いてもらっている。
お客様も大切ですが、
労働力を提供してもらっているスタッフももちろん大切です。

そんなことに気づかされたのも
甘い考えのまま百貨店に飛び込んだ
あの日があったから。

いろいろあったなぁ・・・

いろんな方への想いが馳せられます。
心の中で、すべての方に感謝しています。
伝わらないかもしれませんが、私と関わって下さったすべての方に
ありがとうございます。
と改めて思う
2019年9月16日の私でした。

プンダミリア、15年目もどうぞよろしくお願いいたします。

shimako

投稿者: shimako

「お花を通じて、人と人の心が通う」そんな願いを込めて商品作りをしています。 https://www.pundamilia.jp/