みなさんこんばんは!
プンダミリア
プリザーブドフラワー加工スプン
オーナーの木下志磨子です。
先週長野の実家に帰っておりました。
母が亡くなり10年で、いろいろ
やることがあるだろうと
思ったのに、
10年は特に何もない・・・と言われ
お仏壇の掃除だけして
帰ってきました(笑)
でも、母になんとなく似ている
叔母を訪ねた際、外で苗をポットに移す
農作業をしていて
「座りな」とだされた
コンテナをひっくり返して
座って夕日を浴びながら
ただただ叔母さんの作業を
ちょっと手伝いつつ
他愛もない話をしていたら
涙がでてきて・・・なんだろうこれは。
とおもいました。
実家とは・・・夕焼けとは・・・
ひっくり返したコンテナとは・・
そういうものなのかもしれません。
さて、その実家で
父と近所のお蕎麦屋さんに
行きそこのレジ横に並んでいた
「朝採り筍 200円」
立派なタケノコにガムテープが直で張られて
そこに書かれたその文字(笑)
目を奪われていました。
「200円って安いのか?」と父は言います。
世間知らずなんかい!
ということで2本買ってあく抜きして
(これが面倒)筍ばかり食べました(笑)。
そんな父ですが・・・地味に観察
してみてるんです、最近。
昔は自分より常に強くて
かっこよくて、物知りでいろいろ
教えてもらう存在だった父が
いつからか
耳も聞こえずらい、ケータイのことも知らない、
私がいろいろリードしていて
立場逆転しているんです。
もー、お父さんは。。。と嘆かわしくなる
のを抑制するためにも(笑)
ちょっと離れた目線で
戦後80年を生き抜いてきた大人
としてリスペクトしてみるように
と思っていまして・・・
父は「マイペースで厳しくて優しくて
無口で間が独特」な人です(笑)
基本博愛な人です。
昔から車にひかれた
動物を道路わきに運んだり
捕まえられたイノシシを逃がしてしまったり
やさしいなぁと
思う一方、実家のトイプードル(メスのめっちゃ
かわいいこ)がキジを捕まえて帰ってきたら
プードルを褒めて一緒にそのキジを
むしって食べてしまう・・・
(山奥なのでネタがこんなですみません)
子どものころから私に甘く
風邪で休むときはベッドの周りに漫画や
プリンを山積み用意してくれる
一方で
スキーに行くとまだまだ3年生ぐらいの私を
上級コースに連れていき降りれないと
泣いていても
「これぐらい滑らなだめ。」
と吹雪の中置き去りにするスパルタを発揮する
先日の姪の結婚式では
私の服装を「もっと正装にしたほうがいい、
ちゃんと化粧をしなかんわ」とか
言う一方、
自分は
礼服なのに・・キャップを被っている
(救いなのが色がベージュ)
(もちろん式中は取るという常識はあるようで)
何がポイントなのか、全く読めない人です。
けれど、人の目を気にしないというか・・・
基本自分を貫くというスタンス
がかっこいいということに
気づきました。
結婚式でもおじいさんが二人だけで
肩身が狭そうな気がするのに
堂々としていました
フレンチの食事をすべて箸で食し
拍手のタイミングでもしない(笑)
普通はこれ!ということを
気にしない。なんか、かっこいいじゃないか!
周りは空気読めない
お爺さんだと思っているのですが
本人はいたって昔と変わらぬスタンス。
母が亡くなり、父と向き合う時間が
増えて、年寄りだから仕方ないな。
みたいに
思ってきてしまった最近ですが、
一人の人間としてみるとなかなか
かっこいいじゃない!
と初めて思えたのでした。
年取った人を年寄りと思って
接するとお互いぎくしゃくしますが
一人の80年生きてきた大人と
思うと、リスペクトするし世話も
焼きすぎない方がいいと気が付くし
関係がよりよくなると思います。
まだまだ謎だらけの父を
もう少し考察してみたいと思います。
だからもう少し長生きしてね。