「消耗品」と「保存品」

2020.07.27 Mon | CATEGORY:日々のおもい

うちの店が入っているSACRAビルではただいま1階の工事の真っ最中!
このビルは105年前に建てられたビルです。
そのころの建築の流行、モダンなルネッサンス風な建築物です。
実は私は昔からこの建物に憧れがあり
いつかこんな古いビルにお店を出せたら・・・と思っていたのです。
縁がありこのビルを紹介いただき幸運にも
このビルでお店を持つことができました!

そんなビルなので、
なんとも美しく凝った作りになっているわけなのですが、
テナントとして使うためにところどころ手直しがしてあり
1階の天井も白い天井の奥にはすばらしい建築デザインが隠されていたそうな!
それで、この度その天井をむき出しにしよう!
という計画があり、工事に入られたわけです。

それにしても、ただ天井を取るだけではないんですね・・。
最初1,2週間といわれていた工事がすでに1カ月以上たっています・・・。
工事の音とエントランスの暗い感じがお客様を遠ざけております。
まことに申し訳ない!

そんななかでもプンダミリアを目指して
来てくださるお客様、本当に感謝しております!

さてさて
建築といえば、京都にはもっともっと古い建物もあるし
100年ほど前の立派な建物も残っていて
どちらも楽しめて改めて文化を身近で感じられる
街だなぁと感じております。
年齢を重ねるとともに、
そういった「古いもの」の良さに気づかされるのです。

今はいろいろと技術が進んで
安くてそこそこのものがいろいろ手に入る時代になりましたね。
100円均一店とか、IKEA、ニトリ、ユニクロなど、
ちょっと前では考えられなかった価格で、
わりとよいクオリティの小物や家具や服が買えます。
すごいと感心してしまいます。

しかし、やっぱり、やっぱりです。
丁寧に作られて、 長く使えて丈夫で
高級なものはデザインもよくて素晴らしい!

私は家でデンマークの古いイスを使っています。
おそらく60年ほど前のものだといわれました。

かわいいだけではなく
本当に丈夫ですし、座りやすい!

ところが店の椅子は
そういった安いおしゃれな家具やさんで買ったものです。
購入して8年ほどですがどんどん壊れていきます・・。

消耗品として捉えてどんどん買い替えるのも
ありなのかもしれませんが
いいものを長く使うということはゴミも出ないし、
環境にもいいばかりか愛着がわき、味が出てくる。
そのうえ丈夫!

だんだん年齢を重ねてそういったものに
本当に価値を求めるようになってきています。

かといって、100均も行きますし、
ユニクロでも買いますし、
「安いよ!」と言われると心惹かれます(笑)

だんだんと、これは、安くてもよい、
これは、少しいいものを考えて買おう、と
自然に区別するようになってきました。

自分の中での
「消耗品」「保存品(・・・とでもいいましょうか)」
との区別をつけて
買い物をしていこうと、コロナであまり外出しない分
考えるようになりました。

そう意識すると衝動買いが少なくなり
良いものを考えて購入できるようになる、かな???

プンダミリアは、事前にじっくり考えて
購入してくださるお客様ばかりです。
人にものを送るときのそういった心を
込めた気持ちをお伝えする、
「保存品」を作らせて頂く私たち。
より、心を込めて、お花作っていきたいと思います。

shimako

投稿者: shimako

「お花を通じて、人と人の心が通う」そんな願いを込めて商品作りをしています。 https://www.pundamilia.jp/