老いについて思うこと

2020.11.20 Fri | CATEGORY:日々のおもい

年に一度、
クリスマスだけ装飾をさせていただいているお店やビルがあるので、
この時期はディスプレイでてんやわんやしてます。
いつもならインナーダウンを着込んで挑むところ、
今年は半袖になりたいほど!
暑い暑い11月ですね。
クリスマスディスプレイをしてるのがなんだか不思議な気分です。
今年は雪を期待していましたがなんだか急に期待薄に( ;∀;)
まだまだこれから、わかりませんよね!
※写真はディスプレイの一部です。

さて、
先日誕生日を迎え年を一つ重ねてしまいました。
若々しくありたい、と思う一方
“老い”を感じずにはいられないこのごろ。

男性は、シワが増えても白髪が混ざっても『しぶい』とかいわれたりしますが
女性の老いには、否定的な反応が多いように感じます。

話が変わりますが
最近、Netflixの「愛の不時着」という韓国ドラマを全話みました。
親友の毎日の熱心なアプローチによって、
見ざるを得ない状況に追い込まれた(笑)ため、
最初は半強制的に見ておりました。

このドラマ自体は結果的にかなり面白くて、
北朝鮮の様子がうかがえたり、人間模様がとても良くて感動しました。

いちばん感動したシーンは
韓国に帰っていった大手化粧品会社の社長(ヒロイン)が
北朝鮮の人とは連絡が取れないので
お世話になった主婦4人組の似顔絵をパッケージにした石鹸を売り出して、
間接的に4人組の主婦に「元気だよ!」と伝えるところ。。
近くて遠い、北と南の壁。
空を見上げてる4人のシーン。
泣けました。

それを親友に伝えると
感動するところがズレてる??と呆れられましたが(笑)。

さて、
そんな不時着ですがそもそもは恋愛が中心の物語です。

立場がちがい、結ばれない恋人同士のシーンが良く出てきます。
その中のセリフで主人公の北朝鮮の男性が
別れる運命の韓国の恋人に言うのです。

「年を取った君を見てみたい。
シワができて、白髪になり老いていく君を見てみたい」

・・・え。
日本人でこんなこといえるひと滅多にいないでしょう!!
そんなそんな素敵なこと!
ずるい。ずるいよ!いーなー!
年を取った君をみてみたい、なんて!!
そんなこと言われたら無敵ですよね(笑)
1番の嬉しい言葉かも。

それと、たまたま
『おらおらでひとりいぐも』という映画化された自伝的小説を書いた
著者若竹さんのインタビューを見ました。

もともと、
夫を亡くして老いることが怖かった、
しかし年を取らないとわからないこと、
年を取ってこその楽しみ、
余裕を持った世間の見方、
そういったことを経験して、
年をとるって楽しいんだ、
と思ってこの小説を書いた、
とおっしゃっていました。

この2つの経験から、
私は年をとることを恐れ過ぎていたのかも。
なんだか、焦り過ぎていたのかも。
と思うようになりました。
老いるって怖い、そう強く思っていましたし
年齢を言うことに抵抗がありましたが
シワができたり、シミができたり、
白髪(これは抵抗していきたいですが)になったり
老眼になったり、たるんできたり。。
そんな自分だって愛すべき自分なんだ!と。

そう思ったら急に人生が少し長く感じられるようになり、
焦っている自分が落ち着いて来たように思います。
年をとるって楽しい!
と強がりではなく言ってみたいものです。

以前はそんなことあり得ない!と
老化する自分に目を背けて
わざとコンタクトをしないで化粧したり
明るいところでは鏡を見ないようにしたりと、
していましたが

老いることを眺めてみてもいいのかも。
なーんて思えるまで成長しました!

かわいらしいおばあちゃんになるためにはやはり内面を磨かねば!
年を追うごとに、内面が外見に移っていくことに気がつきました。

年を重ねていくたびに自分らしくいられて
人生を謳歌できている自分でいられるために、
今の環境を大事に一生懸命、仕事したいなぁ、
人の役に立ちたいなぁと、
感じる秋の夜長なのでした。。

shimako

投稿者: shimako

「お花を通じて、人と人の心が通う」そんな願いを込めて商品作りをしています。 https://www.pundamilia.jp/